ただいま無職くん

無職生活スタートを機に、自分の人生を余すことなく楽しむ計画をねりねり

最強のふたり感想

今日は起きてなんとなくダラダラ〜っと過ごす。午前は全然だめで、変な動悸がしてほぼ動けず。

昼過ぎぐらいから、断捨離断捨離〜&いらない収集物を売りに出すための箱詰め完了!明日必ず送るぞ〜と意気込んでおく(やないと出せん)!

そんで夕方のハラヘリに昨日買った春キャベツでマヨ炒めを作りました!玉子も混ぜて🐣♪さあ晩酌だ〜とご機嫌に♪それからまだまだ時間が余ってたので、冷凍スポンジをケーキラスクにしてみたらこれも旨し!!

こんどはお茶ね〜と上機嫌で紅茶をいれてラズベリージャムなんか落としちゃって今日の映画タイムとなりました!


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最強のふたり(2011)

オリヴィエ・ナカシュ, エリック・トレダ

今日はこちらです!フランス映画や!しかも実話が元になっているのですね〜(初めて知りました)

なんでこれを見ようかと思ったのは、単純にDTVにオススメされたからです(笑)★の数も芳しかったのです(笑)

ただ、正直映画にまったく詳しくないド素人から言わせてもらいますと、この邦題ちょっとヒドくない?あんまりじゃない?最強のふたりって…いやいや安直!あまりにも直球かよ!と見る前から突っ込んでしまいました。

こう、映画や小説って自分で見て読むまでは何にもわかりゃしないじゃないですか。その何にもわからない時に、まず最初の選択肢がタイトルや表紙だと思うんですね!!かなり大事です。CDもだね。ジャケットめっちゃ重要。まあそうなってくるとバンド名とかも重要やん。

何が言いたいかって、損してないか?この題でええの!?って思ったぐらいかなり良い映画でした!オススメしてくれてありがとうなDTV❤って感じです。

 

内容としては、パリに住む富豪家で白人のフィリップのもとに、貧困層で黒人のドリスがやってきます。フィリップの身体は首から下は麻痺していて、食事着替え排泄など全てに介護が必要な状況です。その介護者がなかなか見つからない(皆すぐやめちゃう)という時にドリスが面接にやってくるんですね。でもその本心はここで働くつもりなんてなく、失業手当を稼ぐために色んな職場を歩き回ってるってな感じでした。だから書類にサインだけくださいな〜と。

そんな彼に対してフィリップは「人(の金)に生かせてもらうのはどう?」みたいに言います。ドリスは「そっちこそ人がいないと生きられない」と彼の身体に対して言うんですね。

周りはかなりギョっとしてるんですけど、フィリップは最初から率直に自分の障害にたいしてズケズケ言ってくるドリスを雇うことにするんです。それも賭けみたいな感じで(笑)

まあ最初のドリスの印象は失礼で下品で乱暴な調子のいい黒人。(悪口や)ついでにお金もないし何をするかわからない、何をしてきたのかもわからないってな感じなんです。かなり危険要素満載。

初めは仕事もかなりテキトーでフィリップを全然病人扱いしないんですよね。首から下が動かせないフィリップにハイ電話だよ〜って手渡して、あ、動かされへんの忘れてた!みたいな(笑)もう周りはヒヤヒヤしちゃいますね、彼はタブーというタブーばっかり踏んでいくので(笑)でもそこがフィリップからしたら気持ちよかったんでしょうね。タブーを作ることはある意味、疎外することですからね。その点、ドリスはめっちゃ素直なんです。アンタは首から下を動かせないもんね!って普通に言えちゃうんです。いい意味でも悪い意味でもその素直さが彼の人柄の魅力なんですよね〜〜。

このドリスのグッとくるシーン(かなりあるけど)が、フィリップが夜中に苦しんでいるところに駆けつけるところです。フィリップはいかにもしんどそうで、呼吸も荒い。そんな彼の汗を拭って、頬を撫でてあげる。大丈夫だから落ちついてと声をかけながら。

そして彼が少し落ちついたあとも、ずっと側にいたんです。で、また発作的な症状が出た彼を抱えて車椅子にのせて外に連れ出すんですね。酸素が吸いたいっていうから。あ〜〜もう駄目。このへんからもうドリスが好きだわ…ってなった。(多分フィリップも)

彼はどんどんフィリップを外に連れ出して行きます。フィリップと半年も文通相手の彼女にはよ電話しなきゃ!会わなきゃ!って教えます、半ば強制的に。結局人間なんて直接話さないと会わないと何にも繋がれないってことですね、最もです。

でもフィリップはどこか逃げ腰です。こっそり写真を入れ替えたり、結果彼女に会うのが(本当の自分の姿がバレるのが)怖くて逃げる。その逃げ口はもう完全にドリス。どこか遠くへ連れていって、酸素を吸わせてっていうフィリップの心中を思って目が潤み…;母を見守りながらもフィリップのSOSに応えるドリスにもやられる……;;

 

お互いに今まで交わることのない異色の二人だったわけで、映画の題材としてもあらゆる対比が描かれてます。富豪と貧乏、障害者と健常者、静と動、白人と黒人などなど。

この対照的な二つが出会って、お互い影響しあっていきます。ドリスを貧困のループから抜け出すきっかけを与えたのがフィリップです。お金や部屋を与えられたってこともかなりデカいことですが、間違いなく彼はここでやりがいや居場所を見出したはずで、失業手当だけで生きていく以外の道を見つけ出します。そして、フィリップを外ヘ連れ出し、行動を起こすための起爆剤となったのがドリスです。フィリップは頑固だし、お坊ちゃん気質もあって結構扱いにくいタイプ。でもドリスはイケイケドンドンなので、彼の偏屈にも構わず踏み込んでいきます。えいえいやれやれって(笑)んで、結果フィリップも絆されていくんですね。

この二人の人格にかなりメロメロにされつつ、映像にも存分にクラクラしてください!って感じのカットが盛りだくさんでした。まあオープニング(最終的につながる)のセンスのよさ。黒人街、駅のアンダーグラウンドな色味も素敵。あとドライブシーンはどこも最高!二人のやりとりも素晴らしいけど、映像から伝わる空気が本当にいい仕事をしてます。そういう点はフランス!って感じでした。

ゴチャゴチャ書いてしまったけど、二人の馬鹿げたやりとりをいつまでも見ていたくなる…ヒゲをボサボサに生やした荒んだフィリップをふざけながら整えてやる(もはや遊んでる)ドリス。。なんていうか、下手な恋愛関係よりもずうっと見てて愛おしい気持ちになる二人です。

 

あ〜いい映画だった〜〜って胸はっていえる!気持ちよく寝れそうだし、★も芳しいわけです(笑)ただやっぱり「最強のふたり」って邦題ダサくない!?って思うのも一周まわっていやまって、これやっぱ「最強のふたり」だわ…とか言い出しそうだから寝ます。おやすみなさい……😪